ボーイスカウトとは、仲間たちと自然の中で遊びながら、いろいろなことを身につけて、より良き社会人を目指す活動です。
HISTORY
ボーイスカウト運動は、1907 年イギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートしました。
イギリスの退役将軍ロバート・ベーデン- パウエル卿は、インドや南アフリカでの体験をもとにさまざまな野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願い、20 人の子どもたちとともに実験キャンプを行いました。
このキャンプの体験をもとに、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの中で発揮させ、「遊び」を通して少年たちに自立心や、協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。これがボーイスカウト運動の始まりです。
POLICY
1 青少年の自発活動であること
2 青少年が、誠実、勇気、自信、および国際愛と人道主義を把握すること、健康を築くこと、人生に役立つ技能を体得すること、社会に奉仕できることの人格・健康・技能・奉仕を4本柱としていること。
3 幼児期から青年期にわたる各年齢層に適応するよう、年齢に応じた部門があり、それぞれのプログラムが一貫していること。等があげられます。しかし、ボーイスカウト教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。それは、「ちかい・おきて」の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。
小グループ活動(班制教育)
班は、少人数の少年たちにより編成されます。ボーイスカウトの班は、
■ 遊びの仲間により作られた、異年齢の集団
■ 仲間の一人にリーダーシップをとらせる。
■ 6〜7人のグループで、一人ひとりが、班の運営のために明確な役割を分担する。
ことを特徴としています。班は、少年たちの自治のグループであり、指導力と責任感を養成する場所です。
進歩制度(バッジシステム)とターゲットバッジ・技能章課目
一人ひとりが、個性豊かな、可能性を秘めています。少年たちの成長にあわせ、個人を伸ばしながら、社会人として必要な資質をひとつずつ身につけさせるもの、それが進歩制度の考え方です。
進歩制度には、少年が必ず身につけるべき共通のもの(修得課目)と、各人の得意な技能や趣味を伸ばすもの(選択課目)があり、色々な活動を通じて課目の修得に努力していき、規定の課目を完修すると進級章が与えられます。
これに対して選択課目は部門により、
カブ部門ではチャレンジ章(40 課目)
ボーイ部門ではターゲットバッジ(53 課目)
ベンチャー部門では技能章(68 課目)
とそれぞれ名称が異なりますが、各人の興味や特技に従って選択し、技能を修得する課目が用意されています。
野外活動
ボーイスカウト教育での野外活動は、単なる戸外ではなくもっと広い、もっと大きな自然から学ぶことを意図しています。つまり、大自然を教場としているのです。大自然の中に身をおき、身体を鍛え、技能を磨き、知識と強い意志を身につけますが、
中でも大自然の神秘に触れ、人のおよばぬ強大な力を感じるとき、創造主としての神を信じ、仏の加護に感謝する気持ちが生まれ、自然と信仰が芽生え育っていきます。
このような日常のスカウト活動を通じ育っていく信仰心が年齢を重ねていくに従い、より明確な形となり、神(仏)への努めを果たす社会人になっていくのです。